西遊記読んでる

気づいたら春休みが終わりかけている……!
特に何をしたでもないので余計ヤバイ。あんなに時間あったのに……
2月に下宿にいた頃は、色々な所へ行ってそれなりに充実してたのですが……実家帰ってからというもの、ひたすら『西遊記』を読んで(それとは関係ないことを)検索しまくってた記憶しかねぇ……ここ数日ちょろっとお絵かきしたけど、オリジナルな上デザインすら模索中な感じですのでサイトにうpできそうなものがない……
『西遊記』は中国四大奇書の一つに数えられ、神魔小説という神仙や妖怪が登場するジャンルでもトップクラスであり、元祖でもある作品なんですよね。多分。
中国の神仙に興味があって、『封神演義』や『東遊記』などの神魔小説を読んでると、やっぱり『西遊記』を知らないと色々と不便だったので、せっかく休みで時間もあるんだし……いつ読むの? 今でしょ!
児童向けの訳本を2回ほど読んで挫折しているので、今回こそ挫折しないよう読みやすく値段も高くない児童書にしようかと思ったのですが、訳本の比較レビューを読んでいるとどうも岩波文庫版か平凡社版の完訳がいいらしいという。平凡社のやつは……まあよく図書館においてある、でかくて分厚いアレだと思うのですが、絶版だし置く所ないし……ということで、岩波文庫版を。完訳で注釈つきだから仕方ないけども、文庫本にしては一冊が少々高いい(そこまで厚いわけでもないのに900円×10冊)。図書館で借りようかと思ったのですが、近くの図書館に置いてないので結局買いました。いいもん、後で資料として役立ちそうだし……
実際読んでみると、完訳ですけどかなり読みやすいです、この訳。そりゃ元の話の問題もあるので、きっと日本人の感覚における面白さとしては翻案モノには負けるでしょうが(西遊記に三国志や水滸伝、封神演義みたいな翻案作品があるのかどうか知らないけど)、岩波訳『失楽園』と比べたら格段に読みやすい(あれすごく読みづらくて挫折しっぱなし)。世の中の評価どおりなかなかの良訳。
以下、読んで思ったことを適当にちょっとだけ書いてみる。きちんと調べたわけでも、丁寧に読み込んだわけでもないので変なこと書いてるかもしれない。
何となく子供向け、みたいなイメージがあるかもしれないですが、実際は全然そんなことないです。むしろコレそのまんまじゃ子供に見せられないよ(色々な意味で)。
やっぱり長い時間かけて講談やら雑劇やらで培われてきたものをまとめたものだからか、何人もの執筆者の手にかかってきたものだからか、よくできてます。よく考えたら下凡とか数々の試練(ハニトラ含む)とか、神魔小説の典型的なパターンなんだけども、マンネリ感少ないし。たったひとつの単語や詩にも深い意味がこめられていたり、回数にも深い意図があったりして、中々よく考えられているようだし。流石四大奇書に数えられるだけある。時々変な部分あるけど。執筆者が一人じゃないから仕方ない。世の中にはもっと酷いのもあるし(ボソ
中国の神仙に興味があるので、道教モノならいいけど仏教モノだしなぁ……と思ってたのですが(別に仏教が嫌いなわけじゃないが)、表面的には仏教なんだけどそこはかとなく道教なんで、思ったほどでもないです。普通に神仙出てくるし。
孫悟空って思ったよりマトモなんだね……強いし頭もいいし、人気あるのも判る気がする。むしろ猪八戒ェ……って感じだけど、彼も彼で憎めないキャラだし。三蔵法師は本当にこの人高僧?て思うことも多々あるけど(おい)このキャラだからこそみんながついてくるんだろうな。取教メンバーの中では沙悟浄が一番マトモな気がする。思ったより活躍少ないけど、仲裁役でもあるし大事な役回り。
まだ途中なので(確か今第75回くらいだったか)できれば春休み中に読み終わって、この間入手した封神演義抄訳版(日本で一番良質で無難な訳といわれる)にさっさととりかかりたい。面白いんだけど、やっぱり一回がちょっと長いんだよね。元がそういうもんなので仕方ないけど。


今回西遊記完訳版読んで思ったけど、やっぱり最初に読む作品(訳、アレンジ含む)って大事。
せっかくなのでこの勢いで思ってることを書いてみようと思います。脱線して、封神演義の訳についての話になります。何回目だよ。
安能版・WJ版が好きな方がご覧になったら不快に思うかもしれませんのでたたんでおきます。それ以外認めないと思う方はご覧にならないほうが身のためです。決して否定してるわけではないのですが。
もし興味があれば続きからどうぞ。


封神演義で学んだことですが、やっぱり最初に読む訳本は大事だと思うんです。
以前ブログにも書きなぐってますが、当方、封神演義は例のアレンジしまくりな超訳(賛否両論の安能版)を一番最初に、その後わりと良訳で絶版になってないので手に入りやすい偕成社版(児童書)を読んだのですが、偕成社版の内容ほとんど覚えてないんですよ。児童書だから記憶に残りづらかったのかもしれませんが、大抵思い浮かぶのは安能版。色々間違いが多くて、アレンジも多くて、「中国古典で、神仙が出てくる」小説が読みたかった私にとっては、まあ色々と……(以前の記事には「裏切られたって感じ」とか何とか書いてますね……(苦笑))
「面白い小説」が読みたいんじゃなくて、中国の文化というか民間信仰というか、とにかく神仙について知りたかったのでこう思ったんだと思います。元はというと、十二国記で中国文化に興味を持ち、新聞広告で八仙のことを知り、それから八仙をはじめとする神仙に興味を持って、ちょくちょく調べていた矢先に知ったので(実際には通ってたサイトさんがたまたまサブジャンルで封神演義扱ってて「ほー、そんな作品があるのか」と思って読んでみたんですが)。冷静に考えてみると、果たして完訳であそこまでサクサク夢中になって読めたかどうか。通学中、学校の休み時間、部活中(当時は文芸部だったので立派な部活動)、帰宅して勉強終わってから……本当に夢中になって読みました。挫折せず最後まで読めたのは安能版のおかげだと思っています。
だけどやっぱり私が読みたかったのは面白いアレンジじゃなくて神仙の出てくる古典作品の訳だったので、ね……
最初が漫画じゃなかったからダメージはまだ少なかった方だと思うけど。全く読んでないですし、評価が高いらしくファンも多いようなので(もしかしたらこれ読んでる人の中にも熱烈なファンがいらっしゃるかもしれない、すみません)とやかく言う気はないですが、あれを一番最初に読んでて、神仙の名前を見たり訳本読んだりするとその顔が思い浮かぶってのはちょっと辛いかな……(別に絵がダメとか作品にケチつけようというわけではないです、決して。原典ファンとして個人的に物申したいデザインや設定は少々ありますが(苦笑))
十二国記の時だって、最初は碧霞元君っていうと十二国記の碧霞玄君が思い浮かんでたもの(最近はそれはなくなったけど、誤変換は今でもよくする)。こういうもの、って知った上でアレンジに触れればそこまででもないのに。今京都テレビで中国の封神演義ドラマ(2006年のやつ)やってて観てるけど、印象が変わったキャラはいても、あの顔が真っ先に浮かんで離れないなんてことはないですし。私だけかもしれないけど、個人的には最初の印象って大事だと思う。
アレンジ自体は別に批判するつもりもないし、むしろもっとやれって感じだけど、その元になってるものがどんなものなのか、知りたい人に判るようになってないといけないと思う。……できれば原典とかけ離れた性格や設定をしてほしくなかったなという気持ちはありますが。あと、「訳」なんてつけてほしくなかったけど。いくら本文で「超訳」と注意されても、訳って書かれてる限りそんなにかけ離れてるとは思わないじゃない……そしてもうちょっと知識つけてから書いてほしかったな……(涙目)少なくともあんな展開にはならなかったはずですよ……(未だに根に持ってる)


ちなみに封神演義は神魔小説の中でもちょっと毛色が違う(知識がなくて色々と無視して勝手に創作している部分が多いともいう)ので、神魔小説を読んでみたいと思う方に最初におすすめするべき作品ではないような気がする。
西遊記……もいいけど、変なイメージが定着しててちょっと読む前は抵抗あるかもしれない。封神演義で活躍するキャラが西遊記でちょこちょこ登場したりするので(成立は西遊記のが先なんだけど)、封神演義→西遊記だとそのシーンが楽しみに読めるし。逆も成立するとは思うけど、メインたる取教メンバーが出てこないからどうなんだろう……経験してないからなんとも。西遊記読んで哪吒くんとか二郎神とかが好きになった人はむしろスピンオフとして楽しめそうだけど、そういう人いるんだろうか。
かといって他は……平妖伝は中国で超人気作といえるのかどうか微妙だし、手に入りにくいし、四遊記は……訳本が色々とアレだし、やっぱり手に入りにくいし……ってなると、他に訳されてるのってほとんどないじゃないか。
個人的には西遊記から入って興味のある作品を捜すか、あらかじめある程度知識をつけた上で封神演義→西遊記っていくか、あたりがいい気がする。まず邦訳されてる神魔小説が少ないからそんなに選べないと思うけど。
封神演義だけ読んで満足ってのが一番危険だよね……色々と違うから……本場では神仙辞典的な存在らしいけど、出てなくても有名な方いっぱいいるし……八仙とか……
なんて真剣に考えてもどうしようもないけどね。興味のあるもの読めばいいよ。そこからもっと知りたいと思った時に考えればいい。単に面白いものが読めればいいっていう方が、神魔小説が云々民間信仰が云々小難しいこと延々と言われても迷惑なだけだし。興味もってくれた人だけでいい。そういう人が色々調べたり、聖地巡礼したり、グッズ買ったり、創作したりしてくれれば。もしそういう人がいらっしゃれば是非パーティーに加えてほしいものだけど。なかなかいないだろうなー。
って偉そうなこと言ってるけど、まだまだ知識面でも何でもヒヨッコで中国語もできないから、詳しい人にとっては目障りでしょうね……すみません。検索で私の八仙解説ページとかWikipediaの私が編集した記事がひっかかると何か申し訳ない……


何だか色々書きすぎて訳がわからなくなったけど、何が言いたかったんだろうね。
まあいいや、とりあえず私は西遊記を最後まで読まないと。

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