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二郎さん家

二郎神とかその血縁とか弟子とか
じわじわ増殖するかも
2013.06~2013.12.19

<二郎神>

7月の二郎神誕に向けてデザインした時の奴。
コンセプトカラーとか編みこみとか何か色々書いてますが
現在の設定ではそんなこともないです。
鎧は封神ver.ですね。
哪吒本では構図的に微妙だったので肩の布外してます。
2013.06

色々と中途半端なんですがとりあえず二郎神設定画。
設定画ていうかアイデア帳と化している。
封神でいうところの楊戩、西遊記でいうところの二郎真君ですね。
何よりも三文甲描くのが大変。慣れるとすごく楽しいんですけどね。
鎧のデザインが見えづらいのでこの絵では外してますが、 ひとつ上の絵のように普段はよくわからないもの羽織ってます。ヒラヒラもあります。
よく被ってるアレ(三山帽…で合ってるのか)を描こうとしたら見事に撃沈したので 冠になっています。土下座したい気持ちでいっぱいです。
髪型は普段はハーフアップ(ちゃんとした名称判らない)で
戦闘時とかはこんな感じにと考えていますが 描くときによってまちまちです。最近はハーフアップ率高め。
色塗ろうとしたら残念なことになったので、 資料漁って出なおしてきますね……_(:3」∠)_
2013.08

<金毛童子>

こちらの絵の下絵。

ほとんどの方は誰? って感じでしょうが、二郎神の弟子です。
封神演義では、楊戩が龍吉公主に逢った後妖魔と遭遇し、追いかけて飛び込んだ穴ぐらで淡鵝黃の袍と三尖刀を見つけますが、これらを護っていたのが金毛童子(ここでは二人)。
見つけた袍と得物を持って行こうとすると、「待て、袍泥棒!」と呼び止めます。正体を知って師父と仰いだため、楊戩の弟子に。
弟子として西岐に下り、実際に弾弓を持って戦ったりもしています。
雑劇版西遊記なんかでは金頭奴と書かれていることも。
二郎神の元ネタor正体の有力説のひとつである趙昱は清源妙道真君の号を持ち、眉山七聖を連れて蛟を退治していますが、白馬に乗り、白犬と一人の童子を引き連れ弾弓を腰に帯びているといった記述が見られます。これらは二郎神のトレードマークとして、二郎神=楊戩と認識されるようになってからも引き継がれていますね。

『二郎搜山図』や『監門清源妙道真君像』、『三界諸神図』の清源妙道真君の部分などを見ると、二郎神の後ろに童子が一人立っていますが、名前の通りガチで金髪に描かれています。公式金髪。
このデザインは監門清源妙道真君像を参考にアレンジしています。肩にかけている鞄(弾弓の弾入れでしょうか)はこの絵ではよく見えないので、二郎搜山図を参考に。
2013.06

肩掛け鞄デザイン。
紐だけ監門~にならって色を変えてあります。他は二郎搜山図ベース。
個人的に監門~の金毛童子がおちゃめな感じで何だか憎めない。
三界諸神図もこれも二郎神、金髪の童子、旗持ったおっさんという組み合わせなんですが何か意味でもあるんですかね。勝手に鍾馗さんだと思ってますが(多分違う)このおっさん何者。
2013.12

<沈香>

カラーはこちら

中国の説話・宝蓮灯(劈山救母)の主人公。二郎神の甥。

宝蓮灯(劈山救母)あらすじ

華山に住まう仙女・三聖母は下界の書生・劉彦昌と結婚し、息子の沈香を産むが、これに怒った兄・二郎神は彼女を華山の下に閉じ込めてしまう。やがて成長し、七十二般の変化の術をはじめとした仙術を身につけた沈香は、神斧、そして母が残した「宝蓮灯」を手に、二郎神を倒し、山を切り裂いて母を救い出す。

封神演義や西遊記、その他さまざまな作品に登場する二郎神のイメージからしてみれば、ちょっとらしくないかもしれません。
天界の掟では仙女と人間の結婚は許されない、というのは定番中の定番な設定なので(『天仙配(董永と七仙女)』なんかもそういう理由で引き裂かれていたはずですし)単なるシスコンとかではない……と思う。

実はかくいう二郎神にもよく似た話がありまして。(二郎劈山と呼ばれたりもします)
玉皇大帝の妹(名は瑶姫とも)が下界の書生・楊天佑と結婚し、二郎神と三聖母を産みますが、玉帝によって桃山の下へ閉じ込められてしまいます。成長した二郎神は神斧を用いて劈山し、母を救う……という筋なのですが。
このとき玉帝(西王母と書いてあることも)がその息子である10個の太陽を遣わしたため、その光に晒された母は耐え切れずに死んでしまうという話もあるみたいなんですね……(古い作品にはないようなので、どこからそんな話が出てきたのか調査中です)
怒った二郎神は山を持ち上げて9つの太陽をうち殺す、というのが続くみたいなんですが(ものすごく羿さんっぽい)。とりあえず最後は玉帝はその功績を讃えて彼(と妹)を神に封じるようです。
もともと「擔山赶太陽」(二郎神が山を抱え太陽をうち落とす)という故事があったようで、それが劈山説話と合体した……っぽい。

……とまぁ、沈香の劈山救母とかなり似ていますね。こちらの方が成立が早いらしいのですが、時間が経つにつれて忘れ去られ、沈香固有の話となってしまったとか(その割に調べたら色々出てくるけど)。

西遊記でも悟空が二郎神と対峙した時に似たようなことを言っていますし、ほぼ同時期に成立している『二郎宝巻』ではもっと詳細に記されているようです。沈香の劈山救母の中でこれが語られているものもありますし、二郎劈山を題材とした戯曲もいくつかあります。
今ポピュラーなものですと中国ドラマの『宝蓮灯』とその前日譚の『宝蓮灯前伝』でしょうね。検索してもこれに基づいた情報がかなり引っかかる。Wiki○edia先生の記述も若干これの影響を受けてる気がして怪しい。

気づいたら二郎さんの話しかしてないですが、とりあえず劈山後は和解して仲良くやってくれていたらいいと思います。
そのしるしとして毎年羊を贈ってるという話もあったような……?(ソース不明)
出兵の命以外の命令は聞かないという約束まで取り交わし、天界ではなく下界の灌口に住むという確執アリアリな二郎神と玉帝の関係みたいにはなっててほしくないです(まぁ母親死んでたらグレるのも仕方ないとは思うけど)

2013.12.19

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